沢沿にピンク色の小さな花が咲いていました。
はじめ僕は何の花かわからなかったのですが、ムラサキシキブの花でした。
ムラサキシキブというと、紫色の綺麗な実ばかり印象に残っていて花の印象がありませんでした。
よく見ると、とてもカワイイ花ですね。
高さ3m程度に成長し、小枝はやや水平に伸びて、秋に果実が熟すと紫色になり、果実は直径約3ミリで球形。
名前の由来は、平安時代の才女、紫式部の名を借りたという説。
また、方言辞書「植物呼称(1775)」には、「玉紫、京にてムラサキシキミと呼ぶ」という記述があり、シキミとは、重いように実が枝に多く付く様子の重実(しげみ)の意味。
シゲミが転化して、ムラサキシキブの名になったという説もあります。
夏に小枝、葉を採取して洗い、天日で乾燥させ、小枝はノミの柄に、緑葉は、染料にも用いるそうです。
ムラサキシキブ/紫式部
学名 Callicarpa japonica
シソ科 ムラサキシキブ属
分布 北海道から九州、琉球列島まで広く分布。