ツルランの白い花が沢のやや薄暗い岩壁上で輝きを放つように咲いていました。
ツルラン(鶴蘭)は、夏に、幅広の葉の中から、 すらっとした花茎を伸ばし白いラン形花冠の花を多数咲かせるラン科エビネ属の常緑多年草です。 花姿が鶴に似ていることから名づけられました。 広葉樹林下の林床に地生する蘭で群生して咲きます。 花は、唇弁が3裂し、中央裂片はさらに2分裂します。 花の基部は黄色か赤の隆起があります。 葉裏に毛があります。 夏に咲くエビネなので、オナガエビネ等とともに夏エビネとも呼ばれます。 環境の劣化で減少しており、環境省の絶滅危惧II類(VU)となっています。
徳之島では、今年の初めに100株ほどのツルランが盗掘されたそうです。屋久島で、そんなことが起こらないことを祈ります。
ツルラン/鶴蘭
学名:Calanthe triplicata
別名:夏エビネ
ラン科エビネ属
分布:日本では奄美大島、徳之島、沖縄、屋久島、宮崎県、東南アジア、豪州 環境:広葉樹林下の林床に地生
草丈:50~80cm 偽球茎形:球状 葉色:緑 葉形:長楕円形 葉の数:3~6枚 葉長:30~60cm 開花期:7~8月 花色:白 花弁長:1.5cm 花形:唇形 距長:2.5cm