沢の中州にアマクサギの花が咲いていました。
開花時期は7月から9月頃、花びらは萼から長く突き出してその先で開く。雄しべ、雌しべはその中からさらに突き出し、花弁は白、がくははじめ緑色でしだいに赤くなり、葉とは異なり甘い香りがします。
クサギの葉は臭いにおいがすることから、食用には向いていないと思われがちです。しかし、昔は保存食としてよく食べられていました。
クサギを食べる下処理
①クサギの塩もみ
クサギを食べるには、まず新しくて柔らかそうな葉をつみましょう。つんだ葉をよく流水で洗い、塩もみをします。クサギから緑色の汁が出てくるのでギューっと水気を絞ります。
②クサギを茹でる
塩もみしたクサギを湯がきます。塩もみの時にある程度アクも出ているので、サッと茹でるだけで大丈夫です。茹でたクサギをザルに取り、冷水で冷まします。
③クサギを水に浸けておく
水に浸し半日ほどそのまま寝かせておきます。この時点ですでにクサギのにおいは大分薄れていますが、こうすることでさらにクサギのアクやにおいを減らすことができます。
④クサギの葉を乾燥させる
新聞紙などに広げて、風で飛ばないような所と日がよく当たる場所でクサギを乾かします。しっかり乾かさないとカビが生えてしまうので、数日かけてカラカラに乾かしましょう。乾燥させることで日持ちもします。クサギを食べる時には水でゆっくりと時間をかけて戻しましょう。
クサギは古くから山菜として扱われていて、郷土料理やお寺の精進料理にも使われています。乾燥させたクサギの葉を水で戻してから調理に使います。
佃煮、炊き込みご飯、油炒め、天ぷらなどにしても美味しいようです。
アマクサギ/甘臭木
学名 Clerodendrum trichotomum
クマツヅラ科 クサギ属
分布 九州〜沖縄